その他の病気
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に10秒以上呼吸が止まる状態を何度も繰り返す病気です。
睡眠時無呼吸症候群の方は、いびき・日中の眠気・疲労感・頭痛などの症状を認め、高血圧・脳卒中・心筋梗塞を引き起こす危険性が3~4倍と高くなります。空気の通り道である上気道(鼻腔~上咽頭~中咽頭~喉頭)が、狭くなることが原因です。
まず内視鏡にて鼻腔(鼻炎・ポリープ・鼻中隔弯曲症・腫瘍など)・上咽頭(アデノイド肥大・腫瘍など)・中咽頭(口蓋扁桃肥大・舌根扁桃肥大・腫瘍など)・喉頭を詳細に観察し、原因がないか調べます。
多くは肥満が原因で、くび周りに脂肪が沈着し咽頭狭窄を認めます。
その後、携帯型装置による簡易検査や、精密検査である睡眠ポリグラフ検査(PSG)で、睡眠中の呼吸状態の評価を行います。
治療は、軽症の場合歯科でマウスピースを作ることもありますが、
一般的には経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous positive airway pressure:CPAP)が標準的治療となります。
手術加療で改善が見込める場合は手術をすることもあります。
これらの治療と共に、肥満の改善、生活習慣の改善を図ることが最も効果的です。
甲状腺疾患
甲状腺は首の前、のどぼとけの下にある、
蝶々の形をしたホルモンを作る臓器です。
甲状腺ホルモンは全身の代謝をコントロールしており、
ホルモンの増加や減少により様々な症状をきたします。
甲状腺ホルモンの量が 変化する病気と症状 |
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これらの病気は、採血検査・超音波エコー検査で診断可能です。
また、甲状腺にしこりや腫れ(腫瘍)ができることがあります。
通常、採血・超音波エコーで腫瘍を精査し、
必要があれば細胞診(甲状腺の細胞を採取する検査)で良性の腫瘍か悪性の腫瘍かを判断します。
悪性の癌が疑われる場合は、手術加療が第一選択となります。
良性腫瘍の場合は、定期的な経過観察を行い、場合により手術加療を行います。
私はこれまで頭頸部癌専門医として、
数多くの甲状腺腫瘍・甲状腺癌の患者さんの診断・治療・手術にたずさわってきました。
当院は甲状腺疾患の診断に必要な採血検査・超音波エコー検査に対応可能です。
前頸部(甲状腺)のしこり・腫れやホルモン異常による症状など、
甲状腺のことで気になることがあればお気軽にご相談ください。